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「子犬を家にお迎えしたけれど、いつから、どのようなしつけをすればよいのか分からない…」と、困っている人は多いのではないでしょうか。可愛い子犬はつい甘やかしたくなりますが、しつけをしないと問題行動を起こす犬に成長するかもしれません。
当記事では、子犬のしつけを始めるタイミングやしつけの種類、しつける際の注意点を解説します。しつけを通して愛犬と信頼関係を築き、人間と共生できる賢い犬に育てていきましょう。
目次
子犬のしつけを始めるタイミングは、生後2〜3か月頃からがよいとされています。犬の生後2〜3か月頃は社会化期と言われ、さまざまな物事やルールを吸収しやすく、しつけに適しているためです。犬の販売が許可されているのは8週齢以降であることから、ペットショップやブリーダーから子犬を迎える場合は、すぐにしつけを始めてよいことになります。
まずは子犬を家庭に慣れさせることから始め、名前とトイレのしつけから行いましょう。子犬の名前を呼んで近寄ってきたらおやつやフードをあげ、「名前を呼ばれるとよいことがある」という認識を持たせましょう。このときに重要なのは、子犬の呼び方を統一することです。いくつも呼び名があると子犬は混乱し、なかなか自分の名前を覚えられません。1つの統一した名前で呼ぶようにしましょう。
名前を呼べば子犬が飼い主のほうを向き、アイコンタクトが取れるようになった段階で、本格的なしつけトレーニングに入りましょう。基本となるしつけを行っておくことで、将来愛犬が周囲の環境に溶け込んでうまく生活できるようになります。ここからは、子犬の頃にしっかりと教えておきたいしつけを4つ紹介します。
トイレは必ず覚えさせたい重要なしつけです。トイレのトレーニングでは、子犬がトイレに失敗しても叱らないようにしましょう。子犬は排泄したこと自体を叱られていると思い、トイレを我慢したり、隠れて排泄したりするようになってしまいます。最初のうちはサークルの全面にトイレシートを敷いて、失敗しない環境を作ってあげましょう。
トイレトレーニングの具体的な手順は以下の通りです。
トイレのトレーニングでは、トイレで排泄すればよいことがあると子犬に思わせるようにします。トレーニング期間の目安は2〜3週間です。なかなかトイレの場所を覚えてくれない場合は、粗相した場所を消臭したり、トイレをハウスやサークルの近くに置いたりしてみましょう。
吠えることも噛むことも犬の本能です。しかし、吠え癖は騒音で周囲の迷惑になり、噛み癖は飼い主や周囲の人がけがをする原因になります。吠え癖・噛み癖を直さなければ、愛犬が社会に受け入れられにくくなるかもしれません。
要求があって吠える場合は、要求に応じたり反応したりすると、犬はいつまで経っても吠えることをやめません。要求咆哮は根気強く無視しましょう。また、小型犬は威嚇で吠えることもあります。家のチャイムに反応する場合はわざとチャイムを押す機会を増やし、チャイムが鳴っても敵は来ないことを教えます。
噛み癖については、噛まれた時に叱って子犬を驚かせ、噛むのをやめたら褒めるようにしましょう。こうすることで、次第に子犬は人を噛んではいけないと覚えます。歯茎がむず痒いために噛んでいる場合は、噛んでもよいおもちゃを与えましょう。
社会化期の子犬は物事に慣れやすいため、社会性を身につけるには絶好のタイミングです。この時期に経験した事柄には、成長してから恐怖心を持つことが少なくなります。反対に、生後2〜3か月の子犬が家の中に閉じこもっていると、成犬になってからさまざまなものを怖がり、社会生活が困難になります。そのため、下記のような体験をさせ、子犬の世界を広げてあげるとよいでしょう。
ただし、中には生まれつき怖がりな犬もいるため、無理やりでなく様子を見ながら社会化トレーニングをすることが大切です。
屋外で散歩トレーニングを始めるのは、子犬がワクチンをすべて打ち終えてからにしましょう。最後のワクチン接種から2〜3週間経てば、散歩に連れ出せる免疫力がついています。
ワクチン接種が完了していない時は、屋内での散歩トレーニングから始めましょう。まずは首輪とリードをつけて室内を自由に歩かせます。子犬がリードに慣れたら、飼い主がリードを持って一緒に歩きましょう。犬の名前を呼んだら振り向き、方向転換してもついてくるようになるまで、おやつをあげて褒めながら練習します。
屋外で散歩させる時は、道路への飛び出しによる事故や、人や他の犬へ飛びかかるトラブルを防ぐため、犬が飼い主に寄り添って歩く「リーダーウォーク」を意識しながら歩きましょう。子犬が違う方向に行った際は、リードを引いて刺激し、やめさせます。
子犬をしつける際にはいくつかの注意点があります。間違ったしつけをしていると、子犬と信頼関係を築けません。そのような事態を避けるために、子犬をしつける際にやってはいけないNG行為を5つ紹介します。
●体罰を加える
犬に対する体罰とは、叱るために殴る・蹴る・叩く・つねるなどの暴力をふるうことです。犬は体罰を加えられても、自分が怒られている理由が理解できないため、体罰は無意味です。人間への信頼がなくなるだけでなく、危害を加えられたことで攻撃的な性格になってしまいます。体罰は絶対にやめましょう。
●叱っている時に名前を呼ぶ
叱っている時に名前を呼ぶと、子犬の中で名前と叱られた嫌な気持ちがイコールで結びついてしまいます。そうすると、子犬は人が名前を呼んでも無視したり、近寄って来なくなったりするため、名前にマイナスイメージを持たせないようにしましょう。
●大きな声で叱る
犬は「自分がいたずらしたから叱られた」という物事の因果関係を理解できません。大きな声で叱っても、子犬は「飼い主が突然大声を出した」としか思わないため、大きな声で叱ることはしつけにはなりません。子犬を叱る時は声のトーンを落とし、低くて太い声で話しましょう。
●マズルを掴む
マズルとは、犬の鼻先から口の部分です。マズルは敏感な部分であるため、犬は信頼している人にしか触らせません。飼い主との信頼関係が築かれていない子犬期にマズルに触られると子犬は嫌悪感を抱くため、抵抗したり逃げたりします。
●無理に目を合わせる
本来、犬にとって目を見つめるのは威嚇や攻撃の意味を持つため、無理に目を合わせることはストレスになります。アイコンタクトはコミュニケーションに必要ですが、無理に長く目を合わせることは、犬が逃げたり反撃したりする要因となるため、やめましょう。
正しいしつけ方のポイントは、飼い主の気分や、家族のメンバーによって叱ったり叱らなかったりしないことです。一貫した態度で、愛情をもって子犬に接しましょう。
また、叱る際はいたずらをした直後に、「ダメ」や「ノー」などの決まった短い言葉で伝えるようにします。声ではなく壁を叩くなどして大きな音を出してもよいでしょう。この場合も毎回同じ音を出すことがポイントです。
しつけがうまくいかないと感じた時は、ペットのしつけ教室でドッグトレーナーからレッスンを受けることも1つの方法です。各犬種の特徴や性格に合わせたしつけをしてくれます。
子犬のしつけは、家に迎えてすぐ名前とトイレを覚えさせるトレーニングから始めましょう。生後2〜3か月は物事に慣れやすい時期であるため、吠え癖・噛み癖を止めさせるトレーニングや、動物病院でのケアを体験させておくと将来役に立ちます。ワクチン接種後は、散歩トレーニングも行いましょう。ただし、子犬をしつける時に、体罰を加えたり大きな声で叱ったりするのは意味がありません。
アニマルラインでは、ブリーダーや里親を探している人のマッチングをサポートしています。オンラインしつけトレーニングも行っていますので、しつけに悩んだ際はぜひご検討ください。
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「子犬を家にお迎えしたけれど、いつから、どのようなしつけをすればよいのか分からない…」と、困っている人は多いのではないでしょうか。可愛い子犬はつい甘やかしたくなりますが、しつけをしないと問題行動を起こす犬に成長するかもしれません。
当記事では、子犬のしつけを始めるタイミングやしつけの種類、しつける際の注意点を解説します。しつけを通して愛犬と信頼関係を築き、人間と共生できる賢い犬に育てていきましょう。
目次
1. 子犬のしつけを始めるタイミングはいつから?
子犬のしつけを始めるタイミングは、生後2〜3か月頃からがよいとされています。犬の生後2〜3か月頃は社会化期と言われ、さまざまな物事やルールを吸収しやすく、しつけに適しているためです。犬の販売が許可されているのは8週齢以降であることから、ペットショップやブリーダーから子犬を迎える場合は、すぐにしつけを始めてよいことになります。
まずは子犬を家庭に慣れさせることから始め、名前とトイレのしつけから行いましょう。子犬の名前を呼んで近寄ってきたらおやつやフードをあげ、「名前を呼ばれるとよいことがある」という認識を持たせましょう。このときに重要なのは、子犬の呼び方を統一することです。いくつも呼び名があると子犬は混乱し、なかなか自分の名前を覚えられません。1つの統一した名前で呼ぶようにしましょう。
2. 子犬に教えたいしつけの種類4つ
名前を呼べば子犬が飼い主のほうを向き、アイコンタクトが取れるようになった段階で、本格的なしつけトレーニングに入りましょう。基本となるしつけを行っておくことで、将来愛犬が周囲の環境に溶け込んでうまく生活できるようになります。ここからは、子犬の頃にしっかりと教えておきたいしつけを4つ紹介します。
2-1. トイレのトレーニング
トイレは必ず覚えさせたい重要なしつけです。トイレのトレーニングでは、子犬がトイレに失敗しても叱らないようにしましょう。子犬は排泄したこと自体を叱られていると思い、トイレを我慢したり、隠れて排泄したりするようになってしまいます。最初のうちはサークルの全面にトイレシートを敷いて、失敗しない環境を作ってあげましょう。
トイレトレーニングの具体的な手順は以下の通りです。
トイレのトレーニングでは、トイレで排泄すればよいことがあると子犬に思わせるようにします。トレーニング期間の目安は2〜3週間です。なかなかトイレの場所を覚えてくれない場合は、粗相した場所を消臭したり、トイレをハウスやサークルの近くに置いたりしてみましょう。
2-2. 吠え癖・噛み癖を止めさせるトレーニング
吠えることも噛むことも犬の本能です。しかし、吠え癖は騒音で周囲の迷惑になり、噛み癖は飼い主や周囲の人がけがをする原因になります。吠え癖・噛み癖を直さなければ、愛犬が社会に受け入れられにくくなるかもしれません。
要求があって吠える場合は、要求に応じたり反応したりすると、犬はいつまで経っても吠えることをやめません。要求咆哮は根気強く無視しましょう。また、小型犬は威嚇で吠えることもあります。家のチャイムに反応する場合はわざとチャイムを押す機会を増やし、チャイムが鳴っても敵は来ないことを教えます。
噛み癖については、噛まれた時に叱って子犬を驚かせ、噛むのをやめたら褒めるようにしましょう。こうすることで、次第に子犬は人を噛んではいけないと覚えます。歯茎がむず痒いために噛んでいる場合は、噛んでもよいおもちゃを与えましょう。
2-3. 社会性を身につけるトレーニング
社会化期の子犬は物事に慣れやすいため、社会性を身につけるには絶好のタイミングです。この時期に経験した事柄には、成長してから恐怖心を持つことが少なくなります。反対に、生後2〜3か月の子犬が家の中に閉じこもっていると、成犬になってからさまざまなものを怖がり、社会生活が困難になります。そのため、下記のような体験をさせ、子犬の世界を広げてあげるとよいでしょう。
ただし、中には生まれつき怖がりな犬もいるため、無理やりでなく様子を見ながら社会化トレーニングをすることが大切です。
2-4. 楽しく散歩するためのトレーニング
屋外で散歩トレーニングを始めるのは、子犬がワクチンをすべて打ち終えてからにしましょう。最後のワクチン接種から2〜3週間経てば、散歩に連れ出せる免疫力がついています。
ワクチン接種が完了していない時は、屋内での散歩トレーニングから始めましょう。まずは首輪とリードをつけて室内を自由に歩かせます。子犬がリードに慣れたら、飼い主がリードを持って一緒に歩きましょう。犬の名前を呼んだら振り向き、方向転換してもついてくるようになるまで、おやつをあげて褒めながら練習します。
屋外で散歩させる時は、道路への飛び出しによる事故や、人や他の犬へ飛びかかるトラブルを防ぐため、犬が飼い主に寄り添って歩く「リーダーウォーク」を意識しながら歩きましょう。子犬が違う方向に行った際は、リードを引いて刺激し、やめさせます。
3. 子犬をしつける際の注意点5つ
子犬をしつける際にはいくつかの注意点があります。間違ったしつけをしていると、子犬と信頼関係を築けません。そのような事態を避けるために、子犬をしつける際にやってはいけないNG行為を5つ紹介します。
●体罰を加える
犬に対する体罰とは、叱るために殴る・蹴る・叩く・つねるなどの暴力をふるうことです。犬は体罰を加えられても、自分が怒られている理由が理解できないため、体罰は無意味です。人間への信頼がなくなるだけでなく、危害を加えられたことで攻撃的な性格になってしまいます。体罰は絶対にやめましょう。
●叱っている時に名前を呼ぶ
叱っている時に名前を呼ぶと、子犬の中で名前と叱られた嫌な気持ちがイコールで結びついてしまいます。そうすると、子犬は人が名前を呼んでも無視したり、近寄って来なくなったりするため、名前にマイナスイメージを持たせないようにしましょう。
●大きな声で叱る
犬は「自分がいたずらしたから叱られた」という物事の因果関係を理解できません。大きな声で叱っても、子犬は「飼い主が突然大声を出した」としか思わないため、大きな声で叱ることはしつけにはなりません。子犬を叱る時は声のトーンを落とし、低くて太い声で話しましょう。
●マズルを掴む
マズルとは、犬の鼻先から口の部分です。マズルは敏感な部分であるため、犬は信頼している人にしか触らせません。飼い主との信頼関係が築かれていない子犬期にマズルに触られると子犬は嫌悪感を抱くため、抵抗したり逃げたりします。
●無理に目を合わせる
本来、犬にとって目を見つめるのは威嚇や攻撃の意味を持つため、無理に目を合わせることはストレスになります。アイコンタクトはコミュニケーションに必要ですが、無理に長く目を合わせることは、犬が逃げたり反撃したりする要因となるため、やめましょう。
正しいしつけ方のポイントは、飼い主の気分や、家族のメンバーによって叱ったり叱らなかったりしないことです。一貫した態度で、愛情をもって子犬に接しましょう。
また、叱る際はいたずらをした直後に、「ダメ」や「ノー」などの決まった短い言葉で伝えるようにします。声ではなく壁を叩くなどして大きな音を出してもよいでしょう。この場合も毎回同じ音を出すことがポイントです。
しつけがうまくいかないと感じた時は、ペットのしつけ教室でドッグトレーナーからレッスンを受けることも1つの方法です。各犬種の特徴や性格に合わせたしつけをしてくれます。
まとめ
子犬のしつけは、家に迎えてすぐ名前とトイレを覚えさせるトレーニングから始めましょう。生後2〜3か月は物事に慣れやすい時期であるため、吠え癖・噛み癖を止めさせるトレーニングや、動物病院でのケアを体験させておくと将来役に立ちます。ワクチン接種後は、散歩トレーニングも行いましょう。ただし、子犬をしつける時に、体罰を加えたり大きな声で叱ったりするのは意味がありません。
アニマルラインでは、ブリーダーや里親を探している人のマッチングをサポートしています。オンラインしつけトレーニングも行っていますので、しつけに悩んだ際はぜひご検討ください。
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