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ペットとつながる信頼の絆【アニマルライン】

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2023.03.01 子犬コラム

保護犬の引き取りに条件はある?必要な準備と保護犬の魅力も解説

保護犬の引き取りに条件はある?必要な準備と保護犬の魅力も解説

保護犬を家族として迎えたいけれど、自分でも保護犬を引き取れるのか不安だという方もいるでしょう。保護犬の引き取りには条件があることが多く、犬に二度と悲しい思いをさせないように、犬の幸せを第一に考えた条件が設定されていることが一般的です。

保護犬に限らず、ペットをお迎えするときはさまざまな準備と心構えが必要です。当記事では、保護犬を引き取る際の条件と必要な準備について解説するため、保護犬の引き取りを検討している方はぜひご覧ください。

 

1.保護犬を引き取るための条件は?

保護犬・保護猫を迎える時の条件は、動物愛護団体によってさまざまです。しかし、保護犬を迎えるためには、厳しい里親条件をクリアしなければならないのが一般的です。ここでは、保護犬を引き取る際に必要な条件として、代表的なものを解説します。

【保護犬を引き取る際の条件】

  • ペットが飼える住宅環境か
  • 引越しの可能性がある場合、ペット飼育が可能な住宅環境を探せるか
  • ペットを飼育できるスペースが確保されているか
  • ペットを飼育するために必要な費用や、一定の収入はあるか
  • 同居家族全員が動物を飼うことに賛成しているか
  • 同居家族の中に動物アレルギーがある人はいないか
  • 日中の時間帯に家族全員が留守になる時間帯が短く、何かあった際に対応可能か
  • 単身者や高齢者のみの家庭の場合、お世話を頼める後見人はいるか
  • ペットに対し愛情と責任を忘れず、病気やけがの治療を行い終生飼養が可能か
  • 不必要な繁殖を避けるため、去勢・避妊手術を受けさせられるか
  • 迷子防止を目的としたマイクロチップや名札をペットにつけ、所有者明示ができるか
  • 犬は登録し、毎年の狂犬予防注射の実施と注射済票・鑑札を装着可能か
  • 他人に迷惑をかけないように適切なしつけが可能か
  • 自治体が実施する譲渡講習会などの受講が可能か

出典:環境省「譲渡でつなごう!命のバトン」

また、団体によっては年齢や家族構成だけでなく、身分証明者や不動産登記などの提出も条件に含まれる場合があるため、持参するものを事前に問い合わせましょう。

 

1-1.引き取り条件が厳しく設定されている理由

保護犬の譲渡条件は厳しく設定されています。近年、空前のペットブームの影響で、たくさんの犬が家庭に迎え入れられるようになりましたが、中にはファッション感覚でペットを飼い始める方もいます。軽い気持ちで飼い始め、犬が大きくなり手に負えないことを理由に捨てられてしまった過去を持つ保護犬も少なくありません。

また、保護犬の中には過去に飼い主に虐待を受け、心と身体に深い傷を追った子もいます。人間によって辛い思いをした犬たちに同じ思いをさせないためにも、保護犬引き取りの際には厳しい条件が設けられています。

 

2.保護犬を引き取るときに必要な準備

保護犬を引き取る際には、さまざまな準備が必要です。初めて保護犬を飼う場合、いくつかの注意するべきポイントがあります。ここでは、保護犬を引き取るときに必要な準備について解説します。必要な準備を把握し、保護犬が幸せな暮らしを送れるように配慮しましょう。

 

2-1.保護犬を迎える心構えをする

保護犬は、さまざまな事情で施設に保護されています。保護犬が施設に保護されるまでの流れとして、以下が考えられます。

  • 野良犬として生活していた
  • 飼い犬として生活していたものの迷子犬になってしまった
  • ペットショップで売れ残っていた
  • 繁殖犬として飼われていた
  • 飼い主が亡くなってしまった
  • 飼い主から虐待・飼育放棄されていた
  • 何らかの事情で飼えなくなった飼い主によって連れてこられた
  • 多頭飼いされていた現場から保護された

保護されるまでに悲しい思いを経験した犬も数多く存在し、中には扱いが難しい子もいます。例えば飼い主から虐待を受けていた犬は臆病で落ち着きがなく、心を開くまでに時間がかかるケースがあります。保護犬の里親になる際には、丁寧なケアを行うことが重要です。犬の気持ちに寄り添い、犬の生涯の面倒を見る覚悟で保護犬を迎え入れましょう。

 

2-2.かかる費用について把握しておく

保護犬の譲渡費用は、保護団体・動物愛護センターによって異なります。基本的に保護団体は営利を目的としていないため、犬の譲渡は無料です。しかし、「畜犬登録料」や「マイクロチップデータ登録料」など、譲渡する際には登録費用がかかります。また、ワクチン接種などの医療処置費用が請求されるケースがあります。多くの事業所はかかった医療費の内訳を公開していることが多いため、譲渡の際には内訳の記載された書類を確認し、優良保護団体から譲渡を受けましょう。

また、保護犬に限らず、犬を飼う際には費用がかかります。犬を迎えるにあたって準備しておきたいグッズには以下が挙げられます。

  • 食器
  • フード
  • ペットシーツ
  • ベッド
  • サークル
  • 移動用クレート

グッズを買い揃えるだけでも、およそ3~4万円かかるため注意が必要です。他にも犬のおもちゃや、散歩用の首輪やリードなど、犬と遊ぶ際に必要になるグッズも少しずつ揃えていくとよいでしょう。

 

2-3.保護犬のための環境を整える

犬を迎える際には、環境作りも大切です。室内で飼えるスペースが確保できているかを保護犬譲渡の条件にしている事業所も多いため、事前に迎え入れる準備をしておきましょう。

ここでは、保護犬の飼育環境について押さえておきたいポイントを解説します。

・コンセントや電気コードにカバーを付ける

コンセントや電気カバーがむき出しになっている場合、犬が噛んだ場合に感電する恐れがあります。カバーを付けて直接触れられないようにしましょう。

・床滑り防止のカーペットを敷く

フローリングは犬にとって滑りやすく、転倒した場合股関節を傷めるケースがあるため注意が必要です。床には短毛のタイルカーペットなどを敷き、汚れた場所をこまめに洗濯できるようにしておくと、室内を清潔に保てるでしょう。

・仕切りなどで犬の立ち入り禁止スペースを作る

キッチンやお風呂など、犬にとって危険が伴う場所には仕切りを使って立ち入り禁止スペースを作っておきましょう。犬に触られたくないものを纏めておく部屋なども作っておくと、リスクを回避できます。

・エアコンで室温を調整する

犬は人間と違い汗腺がないことから、体温調節がうまくできず、熱中症を起こしてしまう恐れがあります。犬を飼う際にはエアコンで室温を調整することが大切です。犬は人よりも暑さに弱いため、室温は26℃前後で、湿度は50%を目安に設定しましょう。

また、保護犬は臭いや音にトラウマを抱えているケースがあります。飼い始めは特に犬の様子に注目し、日々の生活で臭いや音で嫌がる素振りを見せた際には、すぐにやめて保護犬が不安になる状況を避けましょう。

 

3.保護犬を迎える魅力は?

保護犬を迎える際は、多くの条件や準備が必要なため大変だと感じる方も多いでしょう。しかし、保護犬を迎えるとさまざまなメリットがあります。ここでは、保護犬を迎える魅力について解説します。

・成犬を飼える

保護犬の多くは既に成犬になっており、サイズや性格・家族との相性などを確認した上での迎え入れが可能です。保護犬と実際にふれあい、家族として一緒に暮らすイメージがしやすいのが特徴です。

・犬を幸せにできる

保護犬を迎える魅力の1つに、犬を幸せにできることが挙げられます。里親として生涯をともに過ごすパートナーに出会い、帰る場所を手に入れた犬は幸せを実感します。保護犬が家族の一員になることで、犬を通じて家族の絆も深まり、飼い主側も幸せを実感できるでしょう。

 

まとめ

保護犬を引き取る際には、住宅環境や収入、家族の同意など、厳しい条件が設定されていることが一般的です。保護犬は恵まれない環境で暮らしてきた犬も多いため、引き取る際は保護犬に負担がかかっていないか、ストレスはないか注意してみてあげる必要があります。条件や注意点は多いものの、保護犬には保護犬にしかない魅力もあり、一緒に幸せな生活を送ることで人生を充実させることができるでしょう。

アニマルラインでは、保護犬と飼い主のマッチングを行っています。保護犬を家族として迎えたいと思っている方は、ぜひアニマルラインをご利用ください。

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