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柴犬は、昔から日本人と一緒に暮らしてきた日本犬です。ピンと立った耳や、時に笑顔のように見える表情、くるりと丸まったしっぽが愛くるしく、海外からの注目も集まっています。海外では「SHIBA」と呼ばれ、その人気は国内にとどまりません。
柴犬は他の日本犬よりも小型で親しみやすい見た目である一方、性格は頑固という特徴もあります。柴犬と良好な関係を築くためには、飼い方のポイントを押さえておきましょう。
そこで今回は、柴犬の特徴、飼い方のポイント、歴史を紹介します。新しく迎える柴犬とより良いペットライフを始めるための参考にしてください。
目次
外見の特徴や飼い主に忠実な性格は広く認知されています。一方で、かわいらしい見た目に反して、性格や注意すべき病気についてはあまり知られていません。
新しく柴犬を迎え入れる際には、柴犬のタイプや飼いやすさなどについて、あらかじめ理解しておきましょう。
柴犬の性格としては「賢い」「忠実」「活発」の3つが挙げられます。賢く、飼い主に忠実である一方、見知らぬ人への警戒心は強いことが大きな特徴です。柴犬は活発な性格で、散歩やオモチャで遊ぶことを好みます。
飼い主に一途な性格や日本犬にしてはコンパクトな体格は、一見すると飼いやすい犬種に思えるでしょう。しかし、柴犬は独立心が強く頑固な側面もあることから、しつけやトレーニングが難しく、初心者が飼うには難しい犬種と言えます。
柴犬の大きさは、概ね下記の通りです。
柴犬は比較的小さな犬種で、日本犬では唯一小型犬に分類されます。日本犬としては飼いやすい大きさと言えるでしょう。なお、日本犬として有名な秋田犬は大型犬、北海道犬や紀州犬は中型犬に分類されます。
柴犬は、オスのほうが体高は約3cm、体重は約1~2kg大きい傾向です。
柴犬は、ややずんぐりとしているもののバランスのとれた体型です。猟犬であったことがうかがえる、しっかりとした骨格と発達した筋肉をもちます。
柴犬の毛色の種類として、赤、黒褐色、胡麻、黒胡麻、赤胡麻があり、基本的に顔下から腹が白い「裏白」ですが、まれに白毛や虎毛が生まれることもあります。
柴犬の毛質は、剛毛の上毛と柔らかい下毛の2種類の異なる被毛をもちます。
柴犬の毛の手入れにおいて、換毛期の抜け毛に注意が必要です。春と秋に訪れる換毛期には、大量に毛が抜けます。抜け毛の放置は皮膚トラブルの原因となるため、日々のブラッシングは重要です。
換毛期は毎日、換毛期以外は週に1回ブラッシングしましょう。定期的にシャンプーをすることも、被毛と皮膚の健康維持に有効です。
柴犬に特に多い病気は、皮膚疾患と膝蓋骨脱臼(パテラ)の2つです。
柴犬は皮膚が非常にデリケートで、アトピー性皮膚炎やアレルギー性皮膚炎をはじめとした、多くの皮膚疾患にかかりやすい犬種です。目の周りや耳の中、足先や足の付け根などをかゆがる仕草が見られる場合は、皮膚疾患の症状が疑われます。
パテラとは、膝の皿がはずれる病気です。パテラを放置すると、症状があるほうの足をかばい他の足にも支障をきたす恐れがあります。重症例では歩行困難になることもあるため、愛犬の様子に少しでも異変が見られたら動物病院を受診しましょう。
上記の他に、柴犬に見られやすい病気として、以下のようなものがあります。
柴犬をペットショップで購入する際の価格相場は、約10万~40万円です。
柴犬を迎える方法には、ペットショップの他にブリーダーからの直販や保護犬の里親になるという方法があります。
ブリーダーからの直販では、親犬の情報やその犬の性格、遺伝子疾患の発症リスクを事前に知ることが可能です。また、子犬の頃に母犬や兄弟に社会性を育ててもらえることも、ブリーダーから直販するメリットと言えます。
犬の飼育をした経験がある人には、保護犬の里親になる方法がおすすめです。保護犬を引き取ることは、犬猫の殺処分を減らすことにつながります。
柴犬を飼うにあたっては、性格や猟犬であった背景、体格などの特性に応じた飼育方法が大切です。特性に合ったしつけに加えて、適度にストレスを発散させることで愛犬の健康維持に努めましょう。
柴犬の飼い方のポイントとしては、次の4つがあります。
・しっかりと運動させる
もともと柴犬は山岳地帯の猟犬だったことから、身体を動かすことが大好きです。そのため、運動不足になるとストレスを感じ、無駄吠えや家具を齧るなどの破壊行動を起こす恐れがあります。運動不足によるストレスを回避するには、毎日朝夕30分程度の散歩を行いましょう。室内で飼育する場合は、特に日々の散歩が重要です。時にはドッグランを活用して、思い切り走らせるのもよいでしょう。
・子犬の頃から社会化を促す
柴犬は飼い主に忠実な性格である反面、警戒心が強く、他者には距離を置く傾向があります。子犬の頃からさまざまな人、犬、物に触れ合える機会を意識的に設け、社会化を促しましょう。犬の幼稚園を活用する方法もあります。
・トレーニングを取り入れる
柴犬は作業意欲が旺盛な犬種です。散歩中の呼び戻しや、フードやおやつを仕込める知育玩具を活用したトレーニングを取り入れましょう。かつて柴犬が猟をしていた頃を思わせるようなシチュエーションをつくってあげると、作業意欲を満たすことができます。
・皮膚疾患や認知症に配慮されたフードを選ぶ
基本的には、栄養バランスの整った総合栄養食を与えます。その上で、柴犬に必要な成分を含むフードを選びましょう。柴犬は皮膚疾患にかかりやすい犬種です。普段のブラッシングに加え、皮膚を健やかに保つ成分が含まれたフードを選ぶことで、疾患の予防効果が高まります。また、柴犬は高齢期になると認知症を発症するケースも少なくありません。認知症予防の効果が見込める成分を含むフードもおすすめです。
柴犬は、世界的に見ても古くからある犬種と言えます。「柴」とは、「小さい」という意味の古語です。
柴犬は、現在の中国や韓国などの南方から日本に渡ってきたと考えられています。縄文時代の遺跡から「縄文柴犬」と呼ばれる犬の骨が発見されており、古くから日本人と暮らしてきたことが分かります。柴犬は縄文時代から、山岳地帯で猟犬として活躍していました。
1868年に欧米からの猟犬輸入が始まり、西洋の犬種との交雑が進み純粋な柴犬は激減します。柴犬の激減によって日本犬の絶滅が危惧されるようになり、日本犬保存会が設立されました。そして、日本犬保存会の活動により、1936年に柴犬は国の天然記念物に指定されます。
その後、戦中・戦後の混乱から、再び純粋な柴犬は数を減らすこととなりました。そこで、日本犬保存会や柴犬の古来の姿を好む愛好家によってつくられた、天然記念物柴犬保存会によって保存活動が行われます。
純粋な柴犬同士の交配が進められ、頭数の回復が図られました。同時に、各地域に見られた柴犬の個性は標準にまとめられ、現在認められている「柴犬」に落ち着きます。
柴犬は、古くから日本人と一緒に暮らしてきた犬種です。しつけやトレーニングの難しさに加えて、毎日の運動や皮膚のケアが必須であることから、初心者向けには難しい犬種と言えます。一方で、柴犬は賢く、飼い主に忠実な性格のため、信頼関係を築くことができれば大変かわいらしい家族の一員となってくれることでしょう。
アニマルラインでは、ブリーダーと飼い主、保護犬と里親をつなぐマッチングサポートを行っています。柴犬を迎え入れることをお考えの際は、ぜひアニマルラインにご相談ください。
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柴犬は、昔から日本人と一緒に暮らしてきた日本犬です。ピンと立った耳や、時に笑顔のように見える表情、くるりと丸まったしっぽが愛くるしく、海外からの注目も集まっています。海外では「SHIBA」と呼ばれ、その人気は国内にとどまりません。
柴犬は他の日本犬よりも小型で親しみやすい見た目である一方、性格は頑固という特徴もあります。柴犬と良好な関係を築くためには、飼い方のポイントを押さえておきましょう。
そこで今回は、柴犬の特徴、飼い方のポイント、歴史を紹介します。新しく迎える柴犬とより良いペットライフを始めるための参考にしてください。
目次
1.柴犬の特徴は?
外見の特徴や飼い主に忠実な性格は広く認知されています。一方で、かわいらしい見た目に反して、性格や注意すべき病気についてはあまり知られていません。
新しく柴犬を迎え入れる際には、柴犬のタイプや飼いやすさなどについて、あらかじめ理解しておきましょう。
1-1.柴犬の性格・飼いやすさ
柴犬の性格としては「賢い」「忠実」「活発」の3つが挙げられます。賢く、飼い主に忠実である一方、見知らぬ人への警戒心は強いことが大きな特徴です。柴犬は活発な性格で、散歩やオモチャで遊ぶことを好みます。
飼い主に一途な性格や日本犬にしてはコンパクトな体格は、一見すると飼いやすい犬種に思えるでしょう。しかし、柴犬は独立心が強く頑固な側面もあることから、しつけやトレーニングが難しく、初心者が飼うには難しい犬種と言えます。
1-2.柴犬の大きさ
柴犬の大きさは、概ね下記の通りです。
柴犬は比較的小さな犬種で、日本犬では唯一小型犬に分類されます。日本犬としては飼いやすい大きさと言えるでしょう。なお、日本犬として有名な秋田犬は大型犬、北海道犬や紀州犬は中型犬に分類されます。
柴犬は、オスのほうが体高は約3cm、体重は約1~2kg大きい傾向です。
柴犬は、ややずんぐりとしているもののバランスのとれた体型です。猟犬であったことがうかがえる、しっかりとした骨格と発達した筋肉をもちます。
1-3.柴犬の毛色の種類
柴犬の毛色の種類として、赤、黒褐色、胡麻、黒胡麻、赤胡麻があり、基本的に顔下から腹が白い「裏白」ですが、まれに白毛や虎毛が生まれることもあります。
柴犬の毛質は、剛毛の上毛と柔らかい下毛の2種類の異なる被毛をもちます。
柴犬の毛の手入れにおいて、換毛期の抜け毛に注意が必要です。春と秋に訪れる換毛期には、大量に毛が抜けます。抜け毛の放置は皮膚トラブルの原因となるため、日々のブラッシングは重要です。
換毛期は毎日、換毛期以外は週に1回ブラッシングしましょう。定期的にシャンプーをすることも、被毛と皮膚の健康維持に有効です。
1-4.柴犬の注意が必要な病気
柴犬に特に多い病気は、皮膚疾患と膝蓋骨脱臼(パテラ)の2つです。
柴犬は皮膚が非常にデリケートで、アトピー性皮膚炎やアレルギー性皮膚炎をはじめとした、多くの皮膚疾患にかかりやすい犬種です。目の周りや耳の中、足先や足の付け根などをかゆがる仕草が見られる場合は、皮膚疾患の症状が疑われます。
パテラとは、膝の皿がはずれる病気です。パテラを放置すると、症状があるほうの足をかばい他の足にも支障をきたす恐れがあります。重症例では歩行困難になることもあるため、愛犬の様子に少しでも異変が見られたら動物病院を受診しましょう。
上記の他に、柴犬に見られやすい病気として、以下のようなものがあります。
1-5.柴犬の価格相場
柴犬をペットショップで購入する際の価格相場は、約10万~40万円です。
柴犬を迎える方法には、ペットショップの他にブリーダーからの直販や保護犬の里親になるという方法があります。
ブリーダーからの直販では、親犬の情報やその犬の性格、遺伝子疾患の発症リスクを事前に知ることが可能です。また、子犬の頃に母犬や兄弟に社会性を育ててもらえることも、ブリーダーから直販するメリットと言えます。
犬の飼育をした経験がある人には、保護犬の里親になる方法がおすすめです。保護犬を引き取ることは、犬猫の殺処分を減らすことにつながります。
2.柴犬の飼い方のポイント
柴犬を飼うにあたっては、性格や猟犬であった背景、体格などの特性に応じた飼育方法が大切です。特性に合ったしつけに加えて、適度にストレスを発散させることで愛犬の健康維持に努めましょう。
柴犬の飼い方のポイントとしては、次の4つがあります。
・しっかりと運動させる
もともと柴犬は山岳地帯の猟犬だったことから、身体を動かすことが大好きです。そのため、運動不足になるとストレスを感じ、無駄吠えや家具を齧るなどの破壊行動を起こす恐れがあります。運動不足によるストレスを回避するには、毎日朝夕30分程度の散歩を行いましょう。室内で飼育する場合は、特に日々の散歩が重要です。時にはドッグランを活用して、思い切り走らせるのもよいでしょう。
・子犬の頃から社会化を促す
柴犬は飼い主に忠実な性格である反面、警戒心が強く、他者には距離を置く傾向があります。子犬の頃からさまざまな人、犬、物に触れ合える機会を意識的に設け、社会化を促しましょう。犬の幼稚園を活用する方法もあります。
・トレーニングを取り入れる
柴犬は作業意欲が旺盛な犬種です。散歩中の呼び戻しや、フードやおやつを仕込める知育玩具を活用したトレーニングを取り入れましょう。かつて柴犬が猟をしていた頃を思わせるようなシチュエーションをつくってあげると、作業意欲を満たすことができます。
・皮膚疾患や認知症に配慮されたフードを選ぶ
基本的には、栄養バランスの整った総合栄養食を与えます。その上で、柴犬に必要な成分を含むフードを選びましょう。柴犬は皮膚疾患にかかりやすい犬種です。普段のブラッシングに加え、皮膚を健やかに保つ成分が含まれたフードを選ぶことで、疾患の予防効果が高まります。また、柴犬は高齢期になると認知症を発症するケースも少なくありません。認知症予防の効果が見込める成分を含むフードもおすすめです。
3.柴犬の歴史
柴犬は、世界的に見ても古くからある犬種と言えます。「柴」とは、「小さい」という意味の古語です。
柴犬は、現在の中国や韓国などの南方から日本に渡ってきたと考えられています。縄文時代の遺跡から「縄文柴犬」と呼ばれる犬の骨が発見されており、古くから日本人と暮らしてきたことが分かります。柴犬は縄文時代から、山岳地帯で猟犬として活躍していました。
1868年に欧米からの猟犬輸入が始まり、西洋の犬種との交雑が進み純粋な柴犬は激減します。柴犬の激減によって日本犬の絶滅が危惧されるようになり、日本犬保存会が設立されました。そして、日本犬保存会の活動により、1936年に柴犬は国の天然記念物に指定されます。
その後、戦中・戦後の混乱から、再び純粋な柴犬は数を減らすこととなりました。そこで、日本犬保存会や柴犬の古来の姿を好む愛好家によってつくられた、天然記念物柴犬保存会によって保存活動が行われます。
純粋な柴犬同士の交配が進められ、頭数の回復が図られました。同時に、各地域に見られた柴犬の個性は標準にまとめられ、現在認められている「柴犬」に落ち着きます。
まとめ
柴犬は、古くから日本人と一緒に暮らしてきた犬種です。しつけやトレーニングの難しさに加えて、毎日の運動や皮膚のケアが必須であることから、初心者向けには難しい犬種と言えます。一方で、柴犬は賢く、飼い主に忠実な性格のため、信頼関係を築くことができれば大変かわいらしい家族の一員となってくれることでしょう。
アニマルラインでは、ブリーダーと飼い主、保護犬と里親をつなぐマッチングサポートを行っています。柴犬を迎え入れることをお考えの際は、ぜひアニマルラインにご相談ください。
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