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チンチラってどんな猫?特徴や性格・飼い方を紹介!

1. チンチラってどんな猫?特徴は?

チンチラは猫の品種であるペルシャのカラーバリエーションの一種で、毛先の5分の1が黒っぽい色味をしている猫のことです。ペルシャより鼻が少し高く、目の周りの縁取りがキリッと濃いところがチャームポイントです。

チンチラは、丸みを帯びた体型で、愛嬌のあるパッチリとした瞳をしています。毛艶が美しく、ゆったりとした性格をしており、どこか気品のある姿が特徴です。飼い方はそれほど難しくなく初心者向けで、見た目が美しいため、世界各国で愛されています。

チンチラの大きさ

チンチラは中型〜大型猫に分類され、成猫になるとオスで体長約60〜80cm、メスで約60〜75cmになります。体重は約3.0〜5.5kgで、オスのほうが重い傾向にあります。

筋肉質のしっかりした体格で重量があるため、キャットタワーを置く際は土台に安定感がある商品を選びましょう。

チンチラの毛の種類
チンチラは絹のような手触りの長毛で毛質が軽いので、華やかな雰囲気があります。カラーバリエーションはシルバーやゴールデン、ブルー、ブルーゴールデンなどがあります。いずれも内側の毛に色が付いていないため、ペルシャよりも明るいのが特徴です。ゴールデンは光の当たる角度によって色彩が変わるため、一層人気があります。

1-1. チンチラの性格

チンチラはおっとりした大人しい性格が多く、しつけがしやすく初心者でも飼育しやすいと言われています。子猫の頃は活発でも大人になるにつれて動きが少なくなり、1日の大半をゆったりと過ごします。鳴き声をたてることもほとんどないため、マンションなどの賃貸暮らしの人や、ペットが出す音が気になる人にもおすすめです。

基本的には人が好きで飼い主に対しても愛情深い面があるものの、構いすぎると嫌がるので注意が必要です。過剰に触ったりコミュニケーションを取ろうとしたりするとストレスになる恐れがあるので、一定の距離を保つようにしてください。

メスはオスよりもしっかりとした性格をしているため、人によっては飼いやすいと感じる場合があります。一方、オスのほうが感情表現が豊かで甘えるのが得意です。性別による性格の違いを知った上で接すると、お互い快適に暮らせるでしょう。

1-2. チンチラのルーツ・歴史

チンチラの大元となるペルシャは西暦1500年には存在していたとされ、世界最古の猫種と名高いものの起源は諸説あります。

チンチラが最初に生まれたのは、1882年のイギリスです。1871年のロンドンのキャットショーでペルシャが紹介されてから、瞬く間に人気を博し、さまざまな交配が行われました。その過程で生まれた「シルバースモーク」と呼ばれる毛色のペルシャは、見事な銀色の被毛で見る者を圧倒し、チンチラのベースとなります。

毛質の柔らかさが齧歯類(げっしるい)の「チンチラ」に似ているため、チンチラと名付けられました。

2. チンチラの平均寿命

チンチラの平均寿命は14.3歳です。猫の平均寿命としては平均的ではあるものの、一般的なペルシャの12.3歳より少し長めです。

個体差があるため、日頃から良質な食事を与え、飼育環境を整えることが大切です。体に悪いところはないか動物病院で定期的に健診を受け、こまめなケアを心がけましょう。

3. チンチラにキャットフードを与える量や頻度は?

チンチラにキャットフードを与える際は、一般的なカロリー計算に基づいて1日に与える量を決めましょう。環境省の「飼い主のためのペットフード・ガイドライン」によると、猫の1日あたりの食事量は下記のように推奨されています。

1日あたりの食事量=1日に必要なエネルギー÷ペットフードに記載されたカロリー×100
(1日に必要なエネルギーは「体重×体重1kgにつき必要な1日のカロリー」で求める)

子猫(〜1歳)期間は、まだ胃が小さくたくさんは食べられないものの、動きが活発で栄養をしっかりと摂る必要があります。エサは、1日に4〜6回に分けて与えましょう。月齢によって異なりますが、子猫は体重1kgにつき1日に「約100~210kcal」が必要です。2.0kgの子猫が1日に必要なエネルギーは420kcalであるため、100gあたり370kcalのエサをあげる場合、1日のエサの量は100g前後が目安です。

成猫(1歳〜6歳)になると、動きが穏やかになって1回の食事量も増えるため、食事回数は1日2〜3回に減らします。成猫の場合は、体重1kgにつき1日に「約70~80kcal」が必要です。たとえば4.0kgの成猫に100gあたり370kcalのエサをあげる場合、1日に必要なエネルギーは320kcalであるため、1日にあげるエサの目安は80g前後となります。

高齢期(7歳)のチンチラは満腹感が分かりにくくなるため、エサをあるだけ食べる場合があります。成猫期よりもエサを少なめに与え、食事回数を3〜4回に増やすなどして、肥満にならないよう注意しましょう。

3-1. チンチラに与えるキャットフードを選ぶ際のポイント

チンチラのキャットフードを選ぶ際は「高タンパク・高脂質」「低アレルゲン食材」「食物繊維」が含まれているかに注目してください。チンチラの美しい毛並みや健康的な筋肉質の体を維持するために、良質なタンパク質と脂質は必要不可欠です。

また、チンチラはアレルギーが原因で涙が大量に流れることがあります。鼻涙管が涙で詰まると涙ヤケを引き起こす場合があるため、低アレルゲン食材使用のフードでアレルゲンの原因をなるべく減らしましょう。

チンチラは長毛種なので、お腹に毛玉が溜まりやすい生き物でもあります。繊維質がバランスよく含まれたフードで毛玉の排出を促してください。キャットフードを選ぶ際は、腸内環境を整えてくれるオリゴ糖に注目するのもよいでしょう。

4. チンチラがかかりやすい疾患や遺伝病

チンチラは、遺伝による内臓疾患の他、白内障や流涙症など目の疾患が多い猫です。また、チンチラは普段の運動量が少なく、肥満になりやすい傾向があります。肥満になると糖尿病や心臓病になるリスクが増えるため、普段から食事量と食事内容には気を配りましょう。

ここでは、チンチラがかかりやすい病気について解説します。

4-1. 眼瞼内反症

眼瞼内反症(がんけんないはんしょう)は、まぶたが内側に巻き込まれ、角膜にダメージを与える病気です。鼻の低いチンチラによく見られます。

愛猫のまばたきが多かったり、目が充血していたり、角膜が白く変色していたら、速やかに病院を受診しましょう。治療では、目が痛くならないようにまぶたを手術したり、まつ毛を抜いたりして処置します。

眼瞼内反症は角膜潰瘍(かいよう)や外傷治療後のまぶたの痙攣が原因で起こる可能性があります。角膜潰瘍と外傷は猫同士のけんかで起こる可能性が高いため、多頭飼いをしている人は猫がけんかをしないような環境にしましょう。また、猫が目に違和感を覚えていないか日々確認してください。

4-2. 肥大型心筋症

肥大型心筋症は、心臓の筋肉の壁が厚くなることで心臓機能が低下する病気です。猫の心疾患の中でも多く見られる病気で、遺伝や加齢が原因である場合が多いとされます。血栓ができやすくなるため、症状が現れたら早急な対応が必要です。場合によっては、後ろ足に麻痺が出ることもあります。いつもより元気がなかったり呼吸が速くなったりするのであれば、動物病院を受診しましょう。

治療法には強心薬や利尿剤、抗血栓薬などを使用して進行を抑える方法があります。また、療法食を行うことで高血圧のリスクを抑えたり、血管拡張薬を飲ませて心臓への負担を軽減したりします。

明確な予防法はありませんが、定期検診で早期発見が可能な病気です。1歳をすぎたら年に1度は検査をして異常がないか確認し、健康管理をするとよいでしょう。

4-3. 尿石症

尿石症は、体内の過剰なミネラルが集まり、腎臓や尿道で結石ができる疾患です。偏った栄養バランスの他、元々の体質や細菌感染によっても引き起こされます。

血尿が出ていたり、おしっこをする時に痛がるそぶりを見せたりする場合は、動物病院を受診しましょう。軽度な尿石症であれば食事療法でよくなることがありますが、結石が大きい場合は外科手術が施されます。

尿石症を予防するために、日頃から給水器には新鮮な水を用意して水分をたくさん摂らせ、ミネラルバランスが整ったキャットフードを与えるようにしてください。

4-4. 多発性嚢胞腎(PKD)

多発性嚢胞腎(のうほうじん)は、腎臓に液体の入った袋がたくさんできる病気で、進行すると腎不全を引き起こしかねません。ペルシャに多い遺伝病で、子どもの半分が多発性嚢胞腎を受け継いで生まれてくるとされています。多発性嚢胞腎は、遺伝子検査で事前に病気の有無を調べることができます。

食欲がなくなったり、水を異常にたくさん飲んだりするのであれば、病院で検査を受けましょう。完治することのない病気ではあるものの、点滴で老廃物の排出を助けたり、タンパク質やナトリウムを減らした食事療法で病気の進行を抑えたりできます。多発性嚢胞腎を予防するには、早期発見をして速やかに治療を行うことが大切です。体調に問題がなさそうでも、定期的に検査を受けるようにしましょう。

アニマルラインでは、全頭遺伝病DNA検査を実施し、検査通過のワンちゃん・ネコちゃんのみお迎えすることができます。
チンチラをお迎えされる方は、是非アニマルラインをご利用ください。

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