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ペルシャってどんな猫?特徴や性格・飼い方を紹介!

1. ペルシャってどんな猫?特徴は?

ペルシャは豊かな長毛の猫で、足は短めで鼻が低く、耳と耳の間が離れているという特徴があります。ペルシャと似た言葉に「チンチラ」がありますが、チンチラはペルシャのカラーバリエーションの一種です。ペルシャのうち、主にシルバーやゴールデンの毛色の猫がチンチラと呼ばれています。

ペルシャの大きさ
ペルシャは、コビータイプと呼ばれるがっしりした体型の長毛猫です。手足や胴体が短く、ずんぐりむっくりな体型と言えます。
ペルシャのサイズは猫の中では中型~大型で、骨が太く筋肉質です。個体によっては被毛が10cm以上に及ぶ場合もあり、実際の体型よりも大きく見えることがあります。標準的な体重は3.0~5.5kg程度です。

ペルシャの毛の種類

ペルシャの被毛は、個体によって多種多様な色や柄をもっています。ペルシャの代表的な毛の種類は以下の通りです。

  • ソリッド(単色)
  • バイカラー(有色&ホワイト)
  • パーティーカラー(複合色)
  • タビー(縞模様)
  • シルバー&ゴールデン(チンチラ)
  • ヒマラヤン

1-1. ペルシャの性格

一般的に、ペルシャは大人しくゆったりとした性格といわれており、成猫になると活発に鳴いて動き回ることが少なくなります。1匹で静かに過ごすことを好む個体が多く、留守番をさせてもあまり寂しがらせずに済むでしょう。単独行動を好むということは、大げさに構われたり、積極的に抱っこされたりするのを好まない性格とも言えます。

ペルシャは鳴き声が小さい個体が多く、発情期でもあまり鳴きません。基本的にマイペースにのんびりと過ごすことが多くわがままな気質もないため、室内飼いしやすい性格の品種とされています。

1-2. ペルシャのルーツ・歴史

ペルシャの起源にはいくつかの説があり、正確なルーツは判明していません。ペルシャ地域(現在のイラン)の猫とターキッシュアンゴラの交配によって誕生した説や、トルコからヨーロッパに輸入された説などがあります。

ペルシャの存在が広く知られるようになったきっかけは、19世紀にロンドンで開催された世界初のキャットショーです。姿の優雅さで話題となったペルシャはキャットショーの常連となり、「猫の王様」と呼ばれるほど人気になりました。

2. ペルシャの平均寿命

2019年度におけるペルシャの平均寿命は12.3歳です。ペルシャの平均寿命は、猫全体の平均寿命よりもやや短い傾向にあります。

猫の中でも短命なミヌエットなどと比較すれば長寿ではあるものの、長寿の傾向がある混血猫や日本猫と比べれば3年ほど平均寿命が短いです。

ペルシャの中でもチンチラは平均寿命が14.3歳であり、ペルシャよりも2年ほど長く生きる傾向があります。

3. ペルシャを飼う際のポイント

ペルシャを飼育する場合、一般的には月々約6千円の費用がかかります。1か月にかかる飼育費用の一般的な内訳は下記の通りです。

キャットフード 3,000円
トイレ用品(猫砂など) 1,000円
その他ペット関連商品 2,000円
合計金額 6,000円

月々の飼育費用に加えて予防接種などの医療費もかかり、年間費用は10万円前後になります。病気やけがで動物病院に行ったり、旅行に行く際にペットホテルに預けたりした場合、費用はさらにかかるでしょう。

ペルシャを飼う際は、お手入れ方法や健康面などにも気を使う必要があります。ここからは、ペルシャの飼い方や注意点などを解説します。

3-1. しつけ編

ペルシャは猫の中でも比較的しつけがしやすい猫です。子猫の頃からしっかりとコミュニケーションを取り、良いことと悪いことを教えれば問題なくしつけができるでしょう。

猫は全般的にトイレのしつけがしやすい動物であり、ペルシャも例外ではありません。子猫がトイレに行きたいそぶりを見せたらすぐにトイレに連れていき、排泄させることで、大抵の場合はスムーズにトイレを覚えてくれます。

しつけにおいて大切なのは、失敗してもしかったり叩いたりしないことです。ペルシャは臆病な性格の個体が多く、厳しいしつけは飼い主に懐かなくなる原因になります。ペルシャのしつけは、繰り返し根気よく教える方法を取りましょう。

3-2. お手入れ・ブラッシング編

ペルシャは長毛種のため、ブラッシングを怠ると毛がもつれ、見た目を損なう場合があります。また、グルーミングによって長い毛をのみ込み続けると、毛が消化器官に詰まる「毛球症」になる危険性があります。ペルシャは1日1回程度ブラッシングをして、抜け毛を除去しつつ毛並みを整えましょう。

換毛期にはかなりの抜け毛が発生するため、ブラッシングの頻度を1日2回程度に増やすことをおすすめします。ブラッシングでは、猫にストレスを与えないことが大切です。猫の機嫌が悪いときや嫌がっているときなどは無理にブラッシングしないようにしましょう。

3-3. 食事編

ペルシャのキャットフードを選択する際には、下記のポイントを踏まえるのがおすすめです。

高タンパク質 チンチラは基本的に筋肉質な体型であり、筋肉を維持するために動物性タンパク質が豊富なキャットフードが適しています。
低炭水化物 炭水化物の摂りすぎは消化機能の低下を引き起こす可能性があるため、低炭水化物のキャットフードがおすすめです。
低アレルゲン ペルシャは流涙症にかかりやすいため、アレルギーによって涙の量が増えないように低アレルゲンのキャットフードを選ぶのがよいでしょう。
バランスのよい食物繊維 毛玉の排出を促し、毛球症のリスクを減らすために、食物繊維がバランスよく含まれたキャットフードを選ぶのがおすすめです。

4. ペルシャがかかりやすい疾患や遺伝病

ペルシャがかかりやすい病気には、眼瞼内反症(がんけんないはんしょう)や流涙症、結膜炎、潰瘍性(かいようせい)口内炎、肥大型心筋症、アトピー性皮膚炎などが挙げられます。中でも代表的な疾患は、眼瞼内反症・流涙症・結膜炎です。

ペルシャは鼻が低い顔立ちの影響で、目の病気にかかりやすい傾向にあります。ペルシャの代表的な疾患はいずれも目に関する病気です。

また、ペルシャがかかりやすい遺伝病には多発性嚢胞腎(のうほうじん)があります。多発性嚢胞腎は腎臓の遺伝病で、親猫のどちらかが多発性嚢胞腎の遺伝子をもっている場合、50%の確立で子供に引き継がれます。

猫は全般的に腎臓の病気にかかりやすい動物であり、中でもペルシャは先天的に多発性嚢胞腎にかかりやすい品種です。

ここからは、ペルシャがかかりやすい代表的な疾患や遺伝病について紹介します。

ペルシャがかかりやすい疾患
眼瞼内反症 瞼の一部もしくはすべてが内側に巻き込まれる病気です。瞼が眼球に接した状態になるため、痛みを伴う刺激が慢性的に続く他、眼球表面が傷つく可能性もあります。瞼が角膜に接した結果、角膜潰瘍を引き起こす場合もあります。
流涙症 涙が正常に排出されなかったり、涙の量が増えすぎたりすることで、目から涙があふれ出る病気です。放置すると目や鼻の周辺に炎症が起きる可能性があります。目の周りが常に濡れていたり、茶色に変色していたりする場合は流涙症が疑われます。
結膜炎 上下瞼の内側にある粘膜に炎症が起こる病気です。結膜炎になると涙や目やにが増え、結膜が充血するといった症状が現れます。特に若い猫や生まれて間もない子猫などに見られることが多い病気です。
ペルシャがかかりやすい遺伝病
多発性嚢胞腎(PKD) 腎臓の中に発生した、液体が詰まった袋が大きくなることで、腎機能が低下する病気です。初期症状はありませんが、進行すると腎臓が肥大化し、食欲低下や嘔吐、多尿などの症状が現れます。慢性腎不全や命を失うことにもつながる病気です。

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