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2022.04.01 子猫コラム

子猫をしつける際の基本|しつけがうまくいかない原因や注意点も紹介

子猫をしつける際の基本|しつけがうまくいかない原因や注意点も紹介

子猫をしつける際には、猫の習性をうまく利用して根気強く教えることが大切です。犬のように芸を覚えさせるのは難しいですが、ポイントを押さえておけば、トイレ・爪とぎ・噛み癖などの基本的なしつけは可能です。

そこで今回は、子猫のしつけの基本・しつけに適した時期から、子猫をしつけるにあたって押さえておきたいNG項目、うまくいかない原因までを紹介します。子猫のしつけで失敗しないためにも、ぜひ参考にしてください。

 

1. 子猫はしつけられる?しつけの基本や始める時期を解説

「子猫はしつけられないのでは?」と思っている人もいますが、実は子猫はしつけることが可能です。

猫はもともと単独で生活する動物です。猫にとって必要のないことをしつけることになるため、なかなかこちらが思うようには行動してくれません。しかし、猫の習性をうまく利用しつつ根気強く教えることで、基本的なしつけは可能です。

一般的に子猫のしつけは、生後2〜3か月がよいとされています。飼い主と子猫がお互いに気持ちよく生活するためにも、トイレ・爪とぎ・噛み癖など基本的なしつけを行いましょう。

 

1-1. トイレ

子猫を飼う際は、何よりもまずトイレを覚えさせましょう。トイレは、早ければ一週間程度で身に付きます。

子猫がトイレを覚えることは、飼い主の後始末の手間を省くだけでなく、子猫の健康管理にもつながります。子猫のおしっこは健康状態の指標となるため、トイレ掃除のついでに健康チェックも可能です。

子猫にトイレを覚えさせる場合、人目につかない静かな場所にトイレを設置し、子猫が落ち着かない様子を見せたらトイレへ連れて行きましょう。きちんとトイレで排泄できたら、褒めてあげてください。

愛猫の排泄物に異常がみられた場合は、病気のサインかもしれません。異常がみられたらすぐに動物病院へ連れて行き、猫専門獣医師に相談しましょう。

 

1-2. 爪とぎ

子猫の爪とぎは正常な行動であり、やめさせることは不可能に近いと言えます。爪とぎにはお手入れやマーキングといった目的があり、子猫のストレス発散にもつながる行為です。爪とぎは、やめさせようとするのではなく、爪とぎしてもいい場所をつくってあげましょう。

子猫が思い切り爪をといだとしても動かない、安定した爪とぎ器を用意します。一般的に、麻素材あるいはダンボール製の爪とぎ器が好まれます。猫はとぎ心地のよいものを求めているため、爪とぎ器が古くなったら交換することが大切です。

子猫に爪とぎをしつけることで、家の中が傷だらけになることを防げます。

 

1-3. 噛み癖

子猫の噛み癖をなおすためには、おもちゃを使うのが効果的です。噛み癖は爪とぎと一緒で、もともと狩猟動物だった猫にとって正常な行動と言えます。噛み癖を完全にやめさせるのは難しいため、噛んでよいものとダメなものを覚えさせることが大事です。

子猫が噛む理由は、ストレス・遊び・歯の痒みなどさまざまありますが、まずは根本的な原因を探りましょう。猫の様子を観察して、噛ませないようにコントロールすることも飼い主の役割です。

噛み癖をなおす方法として、次の3つの方法が挙げられます。

  • 生後2〜3か月のうちにおもちゃで遊ぶことを覚えさせる
  • 噛まれたら大きな音を出す
  • 猫が嫌がる匂いをあらかじめ手につけておく

子猫が成長して成猫になり噛む力が強くなると、ケガをする恐れもあります。噛む力が弱い子猫のうちに、噛み癖をなおしましょう。

 

2. 子猫をしつける際のNG項目3つ

子猫をしつける際に、やってはならないことがたくさんあります。飼い主にとっては問題行動だとしても、子猫には子猫なりの理由があるため、必要以上に厳しくしつけると子猫を苦しめることになります。

時間をかけて子猫と向き合い、お互いに気持ちよく生活するにはどうすればいいか考えながらしつけることが大切です。ここでは、子猫をしつける際のNG項目3つについて解説します。

 

2-1. 犬と比べる

子猫をしつける際は、犬と比べてはなりません。猫と犬はまったく異なる動物で、習性も学習能力も違います。

犬と同じように「お座り」や「待て」をしつけようとしても、猫ではうまくいかない場合がほとんどです。犬と比べるのではなく、猫には猫のしつけ方があることを意識してしつけましょう。

 

2-2. 体罰をする

子猫をしつける際に体罰をするのはやめましょう。体罰は子猫に恐怖心を与えるだけで、しつけにはなりません。しつけどころか、人間を怖がるあまり臆病な性格になったり、攻撃的な猫に育ったりする可能性があります。

体罰は子猫にとって危険であるだけでなく、飼い主との信頼関係を崩壊させる行為です。子猫の社会性が失われ、攻撃行動の原因になりかねません。子猫をしつけるときは、軽く頭を押さえる程度にしておきましょう。

 

2-3. 名前を呼んで叱る

子猫を叱るときに名前を呼ぶのはやめましょう。猫は人間の言葉を理解できないため、名前を呼んで叱ったところで効果はありません。それどころか、「名前=嫌な思い出」というイメージができてしまい、名前を呼んでも警戒心を持たれてしまいます。

子猫を叱るときは感情的になるのではなく、なるべく冷静に対処しましょう。叱るばかりでは猫も気難しい性格になってしまうため、良い子にできたら褒めることも忘れないでください。

 

3. 子猫のしつけがうまくいかない4つの原因とは?

子猫のしつけがうまくいかない場合は、飼育環境を見直しましょう。子猫にとって不適切な飼育環境だと、ストレスを抱えてしまい問題行動の原因となります。どのようなときに子猫が失敗してしまうのかを、よく観察しながらしつけることが大切です。

子猫のしつけがうまくいかない主な原因は、以下の通りです。

●トイレが気に入らないと感じている

子猫がトイレに失敗するのは、トイレが気に入らないと感じているためかもしれません。落ち着かない場所、お気に入りの猫砂でなかった場合、トイレに入るのを嫌がることがあります。子猫がなかなかトイレに成功しないときは、トイレの設置場所を見直したり、猫砂を変えたりして、子猫にとって快適なトイレ環境をつくりましょう。

また、猫を複数頭飼っている場合は、新入り猫と先住猫の関係にも気を遣う必要があります。猫も人間と同じくそれぞれタイプが異なり、個体差もあるため、猫自身の性格や体格に合わせたトイレを準備しましょう。

●退屈に感じている

子猫は退屈を感じると、家の中でいたずらを始めます。特に室内飼いの猫は毎日同じ空間で過ごすため、外に比べると刺激が少ない生活になり、ストレス発散として問題行動を起こすケースも少なくありません。

生活を退屈に感じた子猫は楽しいことを探すため、ゴミ箱を漁ったり、ものを落としたりするようになります。子猫の退屈を紛らわすために、室内にはおもちゃを何種類か置いてあげましょう。

●構ってほしいと感じている

子猫は構ってほしいと感じると、わざといたずらをすることもあります。飼い主の興味をひくために、わざと家の壁で爪をといだり、甘噛みをしたりすることは珍しくありません。

子猫と遊ぶときは、スマホをいじりながら片手間で遊ぶのではなく、ちゃんと向き合う時間をつくりましょう。

●狩猟本能を満たしたいと感じている

子猫の狩猟本能を掻き立てた結果として、問題行動が起こる場合もあります。猫はもともと狩りをする動物で、動くものに対して敏感に反応します。揺れるカーテンに飛びつくのも、ティッシュを引っ掻くのも狩猟本能が原因です。

基本的に、本能的な行動をなくすことは不可能です。動くおもちゃや猫じゃらしなど、代わりとなるものを用意し、時々遊んであげましょう。動くおもちゃなどを活用することで、適度に狩猟本能を満たせます。

 

まとめ

子猫をしつける際には、子猫の習性をうまく利用して根気強く教えることが大切です。犬と比べたり体罰をしたりすると、逆効果となる場合もあるため注意しましょう。

子猫とじっくり向き合う時間をつくることも大切です。片手間でしつけても、子猫の欲求は満たされません。子猫の動きをよく観察し、「今はどのような気持ちだろう」と想像を膨らませながらしつけましょう。

アニマルラインはブリーダーや里親になりたい人と、子犬や子猫をつなぐマッチングサイトです。すべてのペットが幸せに過ごせるよう、健全なブリーディングの推進や、子犬・子猫の保護活動を行っています。初めて子猫を飼う人へのサポートや猫オーナー向けの情報も充実しており、初心者でも安心です。