PageTop
ペットとつながる信頼の絆【アニマルライン】

ペットとつながる信頼の絆

2022.09.05 子犬コラム 子猫コラム

ブリーダー直販とは?ペットショップとの違いやメリットを紹介

ブリーダー直販とは?ペットショップとの違いやメリットを紹介

犬を迎えるには、「ペットショップで購入する」「ブリーダーから購入する」「里親になる」という3つの方法があります。日本ではペットショップで犬を迎える人が多く、ブリーダーから直接犬を購入できることを知らない人もいるのではないでしょうか。また、ブリーダーから犬をお迎えすることを検討しているけれど、ペットショップとの違いが分からないという人もいるでしょう。

当記事では、ブリーダー直販とペットショップとの違いやブリーダー直販のメリット、ブリーダーから犬を迎える際の注意点を解説します。

 

1.ブリーダー直販とは?

ブリーダーとは、犬の交配・繁殖・販売を行う仕事です。ブリーダーは個人で経営している人が多く、トイプードルやシェパードなど特定の犬種を専門的に繁殖しているブリーダーも存在します。日々の世話や健康管理、血統の管理、交配・出産介助だけでなく、ドッグショーやコンテストへの出場も、ブリーダーにとって大切な仕事の1つです。

出典:厚生労働省 職業情報提供サイト(日本版O-NET)「ブリーダー」

ブリーダーから犬を直接購入することを、「ブリーダー直販」と言います。海外のペット先進国では、犬はペットショップで購入せず、ブリーダーから直接購入するか保護犬を譲渡してもらうかの2つの方法が一般的です。

 

1-1.ペットショップで購入するのとはどう違う?

犬の販売価格の設定はブリーダーとペットショップで異なることもある一方、ペットには明確な価格基準がないため、一概にどちらが高いとは言えません。ブリーダーの場合、価格は犬を生み出すためにかかった飼育費用や、医療費、血統管理費用などを考慮して決められます。一方ペットショップの場合はブリーダーやオークションで子犬を仕入れています。価格は仕入れ値や犬種の需要、犬の毛色、顧客層により変動します。

ペットショップによっては、子犬のほうが人気があるという理由で幼すぎる時期に親犬から引き離し、社会性が身についていない犬が販売されることがあります。ブリーダーでは適正時期になるまで親元から離さず、社会性の身についた犬を販売していることが多い傾向です。犬舎見学をすると、犬が育った環境や母犬、兄弟犬がどのような性格なのか直接確認できます。

 

2.ブリーダー直販で犬を購入するメリット

ブリーダーは、血統の管理や日々の犬の世話、交配・出産を通してさまざまな知識を持っている、犬の繁殖・飼育の専門家と言える存在です。犬の性格や身体的特徴、犬種特有のかかりやすい病気なども熟知しているため、飼育のアドバイスをしてくれるブリーダーもいます。真剣な繁殖姿勢が伺える優良ブリーダーから直接犬を購入すると、専門家としてアドバイスをもらえるだけでなく、他にもさまざまなメリットがあります。

ここでは、ブリーダー直販で犬を購入したときに得られるメリットについて具体的に解説するため、ブリーダー直販を検討している方はぜひ参考にしてください。

 

2-1.優れた血統の犬を迎えられる

ブリーダー直販で犬を購入すると、血統書が発行された犬を迎えることができます。ほとんどのブリーダーでは、子犬が誕生すると血統書の発行手続きを行います。血統書は、生まれた子犬の父・母・祖父母・その祖先までさかのぼって、純血種であると証明する書類です。日本ではジャパン・ケネル・クラブ(JKC)などが血統書を発行しています。

血統書の発行は、犬種の体格や顔のパーツなど細かく決められている「犬種標準(スタンダード)」を守るのが目的の1つです。ブリーダーは犬種標準を理解し、犬種標準に近づけるような繁殖を行います。特に犬種を限定して繁殖しているブリーダーは、犬種標準を意識した繁殖を行っているため、ドッグショーでチャンピオンになった血筋の犬を販売していることもあるでしょう。

 

2-2.専門のブリーダーに対応してもらえる

ブリーダーは、長年の犬のお世話や交配を通して、繁殖をしている犬種についてさまざまな知識を持っています。犬の健康管理はもちろん、犬の性格や犬種に合った食事に至るまで、管理を徹底し愛情をかけて育てています。そのため、購入した犬の特徴や飼育する上での注意事項など飼育のためのアドバイスをもらうことが可能です。ブリーダーの中には、子犬をお迎え後のしつけや生活をする上での困りごとなど、アフターフォローに力を入れている業者もあります。

お迎えするまで期間が空く場合、ブリーダーによっては、子犬たちの日々の様子を動画や写真で報告をしてくれます。犬舎見学だけでは分からなかった子犬の性格なども知れて、引渡しの日まで安心して任せることができるのもメリットの1つです。

 

2-3.社会性が身についた犬を迎えられる

子犬に社会性を身につけさせるには、幼少期に母犬や兄弟犬と過ごすことが重要です。生後3~12週の期間は、社会性を身につけるための「社会化期」と呼ばれ、社会化期の子犬は他の犬や人間と上手に付き合っていく力を身につけます。社会化期に母犬や兄弟犬と過ごすことで、噛むときの力加減や犬同士のルール、あいさつの方法を学び、問題行動が少なく、心身ともに健康な犬に成長します。

早い時期に親元から引き離された子犬は精神的に不安定になることがあり、飼い主に噛みつく、犬同士でうまく遊べずケンカになるなどの問題行動を起こす恐れがあります。現在では子犬に社会性を身につけさせるため、動物愛護法で生後56日を経過していない子犬の陳列販売・展示は禁止されています。

出典:環境省 パンフレット・報告書等「動物の愛護及び管理に関する法律のあらまし 令和元年改正版」

 

2-4.適正な価格で犬を迎えられる

ブリーダー直販をすると、犬を適正な価格で購入することが可能です。ペットショップで販売されている犬は、人件費や店頭でのお世話の費用、ブリーダーから店頭に犬を運ぶ際の輸送費など、さまざまな費用が上乗せされ割高になる傾向にあります。ブリーダーの場合、子犬の飼育費用や医療費などが金額に含まれているものの、ペットショップよりも適正な価格で犬を迎えられます。

ブリーディングを真面目に行っているブリーダーは、適正な交配を行い、衛生管理されたよい環境で子犬を育てるため、飼育コストが高くなるケースもあります。特にドッグショーで入賞経験のある血統だと価格は平均より高額になるでしょう。

 

3.ブリーダー直販で犬を迎えるときの注意点

ブリーダーから犬を迎えると、多くのメリットがある一方で、注意点もあります。ここでは、ブリーダー直販で犬を迎える際の注意点を2つ紹介します。

遠方のブリーダーだと見学に行くのが難しい

犬を迎える際には、お迎えしたい犬を販売しているブリーダーの元に行き、自分の目で犬舎や子犬を確認することが重要です。しかし遠方のブリーダーであれば、見学に行くのが難しい場合があります。犬を直接確認できないと、先天的な疾患がお迎え後に見つかったり、不衛生な場所で育ったせいで悪臭がしたりするなどのトラブルに巻き込まれる恐れがあります。

お迎え後のトラブルを避けるために、動画や写真などで、子犬の状態をきちんと報告してくれるブリーダーを選ぶようにしましょう。

悪徳なブリーダーでないか見極める必要がある

ブリーダーを選ぶ際には、悪徳なブリーダーでないか見極めることも大切です。劣悪な環境で、利益最優先に犬の繁殖を行うような悪徳なブリーダーも存在します。悪徳ブリーダーの元で生まれた犬は、生まれつき遺伝病や精神疾患、感染症を抱えている場合もあるでしょう。

安価で子犬販売をしている業者は、飼育費用を抑えた劣悪な環境で繁殖を行っている可能性があるため、注意が必要です。また、ブリーダーの元にいる犬が適切に医療を受けて飼育管理されているか確認するようにしましょう。ワクチン接種や狂犬病予防接種の有無、一目見て分かるような異常がある犬はいないか確認することをおすすめします。

 

まとめ

ブリーダー直販とは、犬を直接ブリーダーから購入する方法で、ペット先進国では広く普及しています。ブリーダー直販で犬を迎えるメリットは多くありますが、ブリーダーを選ぶときは、悪徳なブリーダーではないかしっかり見極めることが重要です。犬をお迎えした後のトラブルを回避するためにも、なるべく自分の目で犬が育った犬舎や、お迎えする予定の犬の親犬を確認することをおすすめします。

ブリーダーから犬を迎えようと考えている方は、ぜひアニマルラインをご利用ください。アニマルラインでは、ブリーダーや里親を探している人のマッチングをサポートしています。